お茶結びプロジェクト

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理事長あいさつ

 

 

  このたび私どもは一般社団法人「お茶結びプロジェクト」を設立いたしました。設立に当りましては、各方面の方々に、ご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
  なだらかに広がる美しい茶畑は、私の原風景です。
  「食べることの大切さ」をテーマに料理教室からスタートしました私は、お茶の魅力にとりつかれて、三姉妹で『CHA CHA CHACOOKING』を自費出版するなど、「お茶と健康と料理」をライフワークとして、はや40年になりました。
  40年の間に、地球環境の変化や我が国における少子高齢化など、社会構造は大きく変化しました。そして高度成長と共に経済的には豊かになった反面、長年培ってきた日本人が誇れる伝統と文化を失いかけています。
   
  私たちは、自然の恵みを味わい、食から多くのことを学んできました。
  日本に伝えられた家庭の味、歴史と文化に育まれた地域の食文化や旬の食べ物、日本茶の文化を、私たちはきちんと次の世代に伝えることが出来ているでしょうか。
   
  「食」は人間の原動力、生き方です。
  また、親と子が食を通して様々な生活習慣や文化を学ぶこと、そして次の世代を育てていくこと。それが「食育」です。改めて、「食」に携わってきた私はもちろん、私たち団塊の世代がきちんと伝えられなかったことを、反省しております。
  国では、健全な食生活を目指して「食生活指針」や「食育基本法」が策定されましたが、具体的に実践できる目標や指針、人材の育成はまだまだです。
  そんな中で、このたび共に活動できる仲間「茶育指導士」が、九州各県に、この3年で100名育ちました。心強い限りです。熱い思いを持つ「茶育指導士」の皆様と、これから共に活動できることが喜びです。
  今日まで、楽しく元気に仕事を続けさせていただいたことに感謝して、私たち一人ひとりの力は小さなものですが、“お茶の心でひとつに結び”、一人でも多くの方々に「食の大切さ」を伝えていきたいと思っています。この思いをお汲み取りいただきまして、今後ともご支援のほど、よろしくお願い致します。
   

 

徳永睦子

 

           平成24年5月吉日

 

   一般社団法人お茶結びプロジェクト

           理事長 徳永睦子

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